フリマサイトのトラブル対策について

メルカリやラクマなどのフリマサイトを使って、トラブルに巻き込まれる人が増えています。2019年の新聞記事ですが、消費者センターへの相談が、4500件有ったという記事が載っていました。
消費者センターに相談せずにあきらめた人を含めれば、トラブルは相当な数にのぼるものと思われます。

フリマサイトでの買い物で絶対にやってはいけないこととは?

フリマサイトを利用して不用品を売ってお小遣いにしたり、欲しい品物をお店よりも安く手に入れたりすることは、とても楽しいものです。しかし、フリマサイトを利用する場合、いろいろなトラブルに巻き込まれることも少なくありません。中には、明らかに詐欺と思えるケースも有ります。

いろんなトラブルの中でも、特に、これだけは絶対にやってはいけない、これをやったらトラブルに巻き込まれる、というものが有ります。

今回は、そんなトラブルについて、お話ししたいと思います。

誰もが、自分だけは詐欺に会わない、自分だけは大丈夫だと思っているもの

私がこの話をすると、自分はそんなものには決してに引っかからない、と言われます。
しかし、よく考えてみてください。オレオレ詐欺も、そんなものに騙されるはずはないと思いながら、多くの人が騙されているのです、

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2018年の特殊詐欺被害は、356億円。件数では、16,493件も有るんです。これは、警察に届けられたものだけです。
どうせ警察に届けてもお金は返って来ないと考えて、届けずにあきらめた人もかなりいると思われますので、実際には、ものすごく多くの人が騙されているわけですね。

 

詐欺というものは、電話によるオレオレ詐欺だけではありません。これならうまく騙せそうだと思われるところなら、どこにでも現れます。
ですから、フリマサイトにも、そんな怪しい人たちが登場してくるという訳です。

 

必ず騙されるテクニックとは?

メルカリやラクマで買い物をするとき、絶対にやってはいけないことが1つ有ります。これをやったら、必ず騙されます。

 

それは、商品を受け取っていないのに受取評価を行ってしまうということです。

 

なんだ、そんなことか、と思われた人も多いでしょう。でも、本当に大勢の人が、この方法で騙されています

受取評価の重要性とは?

メルカリやラクマを始めて間もない人にも分かるように、受取評価について説明します。
通常のフリマサイトで買い物をする際の流れを説明します。
まず気に入った商品が有って、購入します。その後、出品者が商品を発送します。出品者は商品を発送した後で、スマホ画面の「発送通知ボタン」を押します。購入者には発送通知が届きます。商品が送られて、そして、購入者に商品が届いたら、購入者が受取評価をします。最後に出品者が購入者を評価して、取引が完了します。

 

商品を購入すると、購入した時点でお金が引かれますが、この時点では、お金はメルカリやラクマに保管された状態です。商品が購入者に届いて、受取評価をして、最後に出品者が購入者を評価すると、出品者に対して、代金が支払われることになります。

 

つまり、受取評価をしないうちは、代金は、メルカリやラクマに預かられた状態になっているということです
ですから、受取評価前ならもしもその取引きに問題が有り、詐欺が疑われるようなら、メルカリやラクマにキャンセル申請をして、それが認められればキャンセルが出来ます。すると、いったん引かれていたお金は戻ってきます。

 

以上の内容を頭に入れていただいておいて、騙しのテクニックについて説明したいと思います。

 

あなたが騙されてしまう手順を説明します

1.購入者が商品を購入する

2.出品者が購入者に対して、「自分のプロフィールを見てください」と連絡します。

3.プロフィールには、「当店は、受取評価が済んでから発送するシステムになっています」と書かれています。(言い方はいろいろあります)

4.プロフィールの書いてあると、なんとなく、それが正しい規則のように感じて、信じてしまう。

5.品物を発送していないのに、出品者が「発送通知ボタン」を押す。そして、購入者に対して連絡が来ます。その内容は、受取評価の画面で、「良い」にチェックを付けて、「受取評価をする」のボタンを押してください。確認でき次第、商品を発送します。というふうに書かれています。

6.購入者は、言われたとおりに受取評価をしてしまう。

7.購入者が受取評価をしたことを確認すると、出品者はすぐに購入者を評価します。8.代金は、出品者に渡ってしまいます。

9.どんなに待っても商品は送ってこないので、購入者は出品者に問い合わせますが、まったく返事は有りません。

だいたい、こんな流れになります。9番まで進んだところで、購入者は、騙されたかも、と思い、消費者センターなどに相談します。
消費者センターは、個人対個人の取引には介入しませんので、解決の手助けはしてもらえません

 

騙されたお金は戻らない

怒り心頭の購入者は、メルカリやラクマの運営事務局に、何とかしてほしいと連絡しますが、商品が届いていないのに受取評価をしたのですから、それはあなたの責任です、という返事になります。

 

そして、最悪なことに、こんなことをしているうちに、出品者は、メルカリやラクマを退会してしまいます。そうなると、一切の連絡方法が無くなるということになります。

 

今回説明した方法で、数十万円する商品を買おうとして被害にあった人も多いので、充分な注意が必要です。

 

今回は、この辺りで終わりたいと思います。
これからも、フリマサイトやインターネット販売についての問題点などを投稿していきたいと思います。
よろしくお願いいたします。