フリマアプリで新種の詐欺に会わないために、注目すべき三つのこと

新手の詐欺登場

メルカリやラクマなどのフリマサイトでの詐欺被害については、多くの情報が書かれています。
今回は、これまでに無いような新たな詐欺的出品者に出会いましたので、問題点や気をつけた方が良い点などについて、書いていきたいと思います。

どういう内容だったかの概略を説明します。
出品されていた商品は、本でした。それも、大学生や専門家が使う専門書ですので、定価で買えば、1冊が1万円以上するような高価なものです。

まず、メルカリでその本を買います。すると、本は、出品者からではなく、その本の出版社の通販サイトから送られてきました。しかも、私の名前宛に納品書が入っていました。
つまり、出品者は、私がメルカリで購入した後、私の名前で出版社に注文を出したということです。

こうなると、私はメルカリと出版社の両方に支払うこととなるので、慌てて、出版社に連絡して、自分は注文していない旨を話し、キャンセルしてもらいました。当然、出品者から商品は送られてきませんから、メルカリにもこの経緯を話し、メルカリの取引もキャンセルにしてもらいました。

こうしている間も、出品者からは、早く受取評価をするようにとの催促の連絡が来ていましたが、それは無視していました。

危ういところで、事なきを得たわけですが、この経験を踏まえて、メルカリの出品を見てみると、同じような出品者と思われるものが有りました。

今回の経験から、このような被害に会わないために、どういう点に着目すれば良いかについてお話ししたいと思います。

着目すべき点は、三つあります。

被害にあわないために注意すべき点は

一番目に、商品の写真が、出品者が撮影したものではないということです。何しろ、手元に商品が無いのですから撮影できないわけです。これは誰でも見分けがつきます。写真が、販売元サイトやアマゾンの商品写真などを使っていたら要注意です。メルカリやラクマは、自分の手元に商品が無いものを出品してはいけない、というルールが有りますので、まずは写真をよく見るということだと思います。

二番目に、取引実績が無い出品者ということです。普段メルカリやラクマを使っていると、売っても買ってもお互いに評価するわけですから、評価の実績を確認できます。しかし、評価実績が無い人は、どんな取引をする人なのか確認できません。また、しょっちゅう問題を起こして、アカウント停止になる人は、新しいアカウントを作ることになるので、評価実績が無いことになります。

三番目は、配送方法の欄に、「未定」と表示されている出品者です。一般的には、らくらくメルカリ便やゆうゆうメルカリ便が多いと思います。

ここを「未定」としておいて、後でらくらくメルカリ便に変更することは可能です。ただし、匿名配送はできなくなります。つまり、出品者側に購入者の住所氏名が表示されるということです。ですから、詐欺の出品者が私の名前で通販サイトに注文することが可能になったという訳です。

しかも、出品者が自分で荷物に名前を書かない限り、購入者側が出品者の住所氏名を知ることはできません。ですから、問題が有っても、相手が誰か分からないということになってしまいます。

以上の三つに注意して取引すれば、まず大丈夫だと思います。

あとは、もう一つだけ注意点をお話ししますと、日本語が怪しい出品者です。今回、私が経験した詐欺的な出品者も、私が質問した際に返って来た返事は、意味の通じない言葉でしたので、恐らく日本人ではないと思われました。

この点も、よく確かめたほうが良いと思います。